AirPodsシリーズが対応する空間オーディオの違い

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2021年10月19日のイベントでAppleは数々の製品とともに第3世代となるAirPodsを発表しました。

まるでAirPods Proのような外観の第3世代AirPods。

AirPods Proにあるノイズキャンセリング機能がないことを除いては、機能もかなり似ています。

その中の大きな特徴の一つが「空間オーディオ」への対応。

「あらゆる方向から飛んでくるサウンドに包まれる」と謳うほどに、立体的なサウンド体験ができる期待感を抱かせてくれますね!

しかしこの「空間オーディオ」へ対応すると発表した時、筆者はある違和感を抱きました。

「空間オーディオって、初代(第1世代)も第2世代も対応してたんじゃなかったっけ…?」

そう。

記憶力のいい人なら、2021年5月に発表したニュースリリースのことを覚えているかもしれません。筆者も過去記事で触れていたので覚えています。

当時のニュースリリースをもう一度確認しましたが、確かに「H1チップまたはW1チップを搭載したすべてのAirPods」と書かれてあります。

しかし、Apple公式サイトにあるAirPodsの比較を見ると、第2世代は空間オーディオへは対応していないということになっています。これはどういうことでしょうか?

AirPodsの比較

Appleに聞いてわかった、空間オーディオの「違い」

早速Appleに問い合わせ、疑問点をぶつけてみました。結論から言うと、第1世代・第2世代と第3世代の大きな違いは「ダイナミックヘッドトラッキング」。頭部の動きを捕捉して映像や音の位置が変化する技術と言われており、第3世代とAirPods Proが対応する「空間オーディオ」にはこの技術が含まれます。

そして空間オーディオに対応した音楽・映像コンテンツ(例えばNetFlixなど)であれば、AppleMusicに限定されず立体的な聴こえ方ができるようになるとのことでした。


仕様にも記載がありますね。

「ステレオを空間化」機能は、iOS 15以降で再生するステレオコンテンツ、ドルビーアトモスまたは5.1に対応するApple Musicのコンテンツ、および5.1、7.1、ドルビーアトモスで収録された対応アプリケーションからのビデオコンテンツで利用できます。

AirPods第3世代 仕様 より


一方、第2世代まではAppleMusicの中で「空間オーディオに対応した曲」についてのみ奥行きを感じることができる、限定的なものという事になります。

機能差と価格差。AirPodsはどちらを選ぶ?

https://www.apple.com/jp/airpods-3rd-generation/

第2世代の価格が¥16,800で、第3世代は¥23,800(いずれも税込)。
限られた空間オーディオ体験とフル体験の差(だけではないけど)は¥7,000。

Apple純正のフルワイヤレスイヤホンというだけでかなり使い勝手が良いAirPodsですが、この空間オーディオ体験をしてみたいかどうか。悩ましい価格差にしてくれましたねAppleさん…

筆者ならどうするか

以前AirPods本体のバッテリー交換をしたことで今では1時間以上聴けるまでに復活しましたが、今度はケース側の充電がかなり劣化してきました。AirPodsを2回充電するとケースの充電残量がほぼなくなる感じです。

しかしRecycle Podsが提供するバッテリー交換サービスにケースは含まれないため、ケースについては買い替えるしかありません。Apple公式サイトではワイヤレス充電ケースは¥9,680(税込)という価格ですが、ケースだけの買い替えにかける金額かというと個人的には微妙なところ。

空間オーディオの差も非常に大きいですが、音質とバッテリー持続時間の向上もセールスポイントとなっています。これを機に、第3世代の購入を検討しようと思います。

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