節約するならまず固定費の見直しから!なんてよく聞きますよね。
特に毎月の携帯電話料金を減らすと大きな節約効果につながります。
そして費用削減にあたっては、キャリアの料金プランの見直しや格安SIMの選択が重要な要素となります。
しかし、選択肢が多すぎて、どれが自分に最適なのか迷ってしまいますよね。
迷ってる間に時間だけが過ぎて、払わなくて済んだはずの出費を重ねていく…
そこで、筆者自身も固定費削減のため料金プランの見直しをすることにしました。その結果、
年間¥6,120の削減に!
本記事では、どんな基準で料金プランの見直しをしたか、その方法を紹介します。
節約したい人なら誰にでもできる方法です!
最近の回線料金を確認しながら、ぜひ最後までお読みください!
◾️この記事はこんな人におすすめ!
- 節約して自由にできるお金を増やしたい人
- スマホの月額料金は必要最小限にしたい人
実際のデータ通信量と通話時間を調べよう
ほとんどの回線サービスの料金プランは、毎月使えるデータ量と月額費用、プランによっては無料通話時間の有無などのセットで提示されているので、まずは自分の使用状況を把握することから始めましょう。
筆者のスマホ使用環境
筆者のスマホ使用環境は以下の通りです。
スマホ | iPhone SE(費用は既に完済) |
回線 | IIJ mio |
サービス | 音声SIM 10ギガプラン |
月額 | ¥1,500+通話料金 |
かけ放題 | なし |
Wi-Fi | 自宅、公衆Wi-Fiをよく使用する |
筆者は4年前までdocomoを利用していたのですが、格安SIMに移行して既に大幅な節約を実現できてはいました。ただこの数年で格安SIMを提供する会社が増え、サービスがかなり充実してきたので、これを機にさらに見直ししてみようと思います。
自分が何GB使ったかを見てみよう
データ通信量を調べる方法は主に以下の2つ。
それぞれの特徴、メリット・デメリットを解説していきます。
- 契約している回線業者のWebサイトで確認する
- スマホのモバイル通信データ量の統計情報を確認する
契約している回線業者のWebサイトで確認する
各回線(SIM)サービスにある会員情報ページにログインすると、使用した通信データ量や通話時間などを確認できるようになっています。サービスにもよりますが、直近数か月分の使用量を確認できるところもあります。
筆者が契約しているIIJ mioだと過去1年分まで確認できました
ログインするためにID・パスワードを入力しなければならない手間はありますが、すぐに確認できるという点ではこの方法が最も確実かつ手っ取り早いでしょう。
データ量が不足していて遅延が発生しているようであれば、そのままデータ量をちょい足しで購入したり、上位プランへ移行する申し込みも行えます。
逆に大幅に余っているようであれば、繰り越しできるデータ量でまかないつつ下位プランに移って費用を抑えることもできます。
もちろん、得られた情報をもとに他社サービスへの移行も検討していいでしょう。
ただ、確認できるのはトータルでの通信量で、何のアプリがどの程度使用したか、個別の情報まではわかりません。アプリの断捨離などを行うならば、次に紹介する方法でアプリの使用データ量を調べてみましょう。
メリット:
- 知りたい時にすぐ確認できる
- 繰り越しデータ量も把握できる
デメリット:
- その都度、会員ページにログインする必要がある
- アプリの使用データ量までは把握できない
スマホのモバイル通信データ量の統計情報を確認する
スマホ自身で通信データ量を確認することもできます。
iPhoneだと「設定」アプリの「モバイル通信」で、現在までのデータ使用量を把握することができます。
でもこれだと「今までの」データ使用量しかわからないから、期間を指定して調べられないよね?
はい、その通りです。そのため、自分で日割り計算するか、または統計情報を一度リセットして統計を取り直す必要があります。
前者だと、一度も統計情報をリセットしたことがなければ、iPhone購入時からの蓄積になるため、かなりの長期間になっている場合があります。
計算に支障はないものの、その間に生活習慣が変わっていることもありうるので正確でないかも。
そのため、後者のように統計情報をリセットしたうえで直近1か月間の使用状況を確認することを筆者はおススメします。
「モバイル通信」画面を最下部までスクロールし、「統計情報をリセット」という項目をタップします。
これでここまでの使用量の統計をいったんゼロにすることができるので、その時点から1か月後に再び「モバイル通信」を見れば、1か月間に使用したデータ通信量を把握することができる、というわけ。
これを毎月月末にやれば、自分の使用には1か月におよそ何GBあれば足りるかがわかってきます。
筆者の場合はWi-Fi利用が多いので、モバイル通信で約5〜6GB使えれば十分なようです
通話時間を確認しよう
同じく「モバイル通信」画面の最下部に「通話時間」が表示されています。
「現在までの合計」に表示されている時間が、統計情報をリセットしてから現在に至るまでの通話時間の合計です。一度もリセットしたことがなければ、iPhone購入後からの合計時間となります。
筆者の場合、通話時間も短いのでいわゆる「無料通話」オプションは必要ないと判断しました
また、同じ「モバイル通信」画面で各アプリのデータ通信の使用状況を確認することができます。
自分の使用パターンにおいてどのアプリがデータを多く使用しているのかを把握することができ、あまりに多く使いすぎていると判断したら各アプリごとにモバイル通信を使用するのを止めることで、節約に役立たせることもできますよ。
できればこれを、乗り換えを検討していなくても毎月習慣的に行っておくことをオススメします。自分に必要なデータ通信量の傾向が把握できるので良いです。
メリット:
- わざわざ回線業者のWebサイトにログインする必要がない
- 各アプリの通信量も把握できる
デメリット:
- 調べるのに最低1か月かかる
- 統計情報リセットの手間がかかる
自分のデータ通信量に合った料金プラン・格安SIMを選ぼう
データ通信量と通話時間がわかったら、それに合った料金プランや格安SIMを選んでみましょう。
筆者のモバイル通信でわかったのは、
- データ通信量は5〜6GBあれば十分
- 通話時間は短めなので「無料通話」オプションは特に必要ない
この2つです。
大手キャリアおよび格安SIM会社のサービスのうち、その2点をクリアするものをピックアップしてみました。
料金が段階制のものについては5GBに当てはまるところを適用しています。5GBを満たさない、例えば3GBまでのプランなどは除外です。
(価格は税込で各種割引を適用していない素の状態、サービスは2023年7月時点のもの)
サービス名 | データ量 | 超過後 | 基本月額 | 通話料金 | |
docomo | ahamo | 20GB | 最大1Mbps | ¥2,970 | 5分無料 超過後22円/30秒 |
docomo | irumo(6GBプラン) | 6GB | 300kbps | ¥2,827 | 無料なし 22円/30秒 |
docomo | eximo | 無制限 | ー | ¥7,315 | 22円/30秒 |
Softbank | メリハリ無制限 | 無制限 | ー | ¥7,238 | 22円/30秒 |
Y!mobile | シンプルM | 15GB | 最大1Mbps | ¥3,278 | 22円/30秒 |
LINEMO | スマホプラン | 20GB | 最大1Mbps | ¥2,728 | 22円/30秒 |
au | 使い放題MAX | 無制限 | ー | ¥7,238 | 22円/30秒 |
UQmobile | トクトクプラン | 15GB | 最大1Mbps | ¥3,465 | 22円/30秒 |
楽天モバイル | 最強データプラン | 無制限 | ー | ¥2,178〜¥3,278 | 22円/30秒 (標準で) |
IIJ | 5ギガプラン | 5GB | 300kbps | ¥990 | 11円/30秒 |
日本通信SIM | みんなの合理的プラン | 10GB | 低速 (案内なし) | ¥1,390 | 11円/30秒 (毎月70分まで無料) |
NURO MOBILE | VMプラン | 5GB | 200kbps | ¥990 | 11円/30秒 |
mineo | マイピタ(5GB) | 5GB | 200kbps | ¥1,518 | 22円/30秒 |
パターン1:IIJ mio 下位プランへの移行
現在筆者が利用しているのは「IIJ mio」の「10ギガプラン」。もともとは8GBだったのが、2023年4月から料金据え置きで10GBまで使えるようになり、かなり余裕を持って使えるようになりました。
通話料金も他社の半額(11円/30秒)で圧倒的にお得。
筆者の実際の使用量(5〜6GB)に対して余裕がかなりあるので、ここでは下位プランと比較してみます。
音声SIMプラン | データ量 | 料金(税込) |
10ギガプラン | 10GB | ¥1,500 |
5ギガプラン | 5GB | ¥990 |
プラン変更で得られる節約効果は¥1,500−¥990=¥510、年間で¥6,120の削減が期待できます。
前述の通り筆者は5〜6GBを使用するため、もし5ギガプランに変更すると月末にギリギリ超過するかも、なくらい。超過後数日間は低速通信を余儀なくされてストレスを抱えそうなので、Wi-Fi利用が見込める日は高速通信をOFFにするといった調節をすると良さそうです。
パターン2:他社サービスへの移行(NURO MOBILE)
次に注目したのはNURO MOBILE。ここもIIJと同じく5GBのサービス「VMプラン」があり、基本料金も同じ¥990となっています。通話料金もIIJと同じ11円/30秒でお得2強の一角。
そんなNURO MOBILEのVMプランがIIJと大きく違うのが
- LINEの一部対象サービスがデータ通信量にカウントされない「バリューデータフリー」
使用頻度の高いトークの利用(テキスト・音声メッセージ・スタンプなどの送受信)が対象なのは嬉しいところ。(その他の対象サービスの一覧はこちら) - 3か月ごとにデータ容量を追加で受け取れる「Gigaプラス」
VMプランの場合は3GBで、もらったデータ容量は翌々月まで繰り越すことができ、受け取り方も一括または分割どちらでも可能。
この2点。しかも、どちらのオプションも無料でついてきます。
両者のメリットにより、
- LINEトーク分のデータ通信量をさらに削減→5GBを超えた分が少なくなる
- Gigaプラス3GBを毎月1GBずつ受け取る設定にする→実質6GBまで¥990となる
IIJのように毎月末にデータ通信量を心配しなくて済むことに!
ただ、IIJから移行する場合は事務手数料¥3,300とSIM発行手数料¥440が発生してしまいます。
また、バリューデータフリーでもLINE通話(音声・ビデオ通話)は対象外なのと、Gigaプラスでデータ容量を受け取れるのは契約後4か月目からなので、安い回線に移行したからと油断してバンバン使いすぎないように注意が必要です。
メリット:
- バリューデータフリーのためLINEの一部サービスがデータ通信量にカウントされない
- Gigsプラスで3か月ごとに3GB追加してもらえる
デメリット:
- MNP転入となるため初期費用がかかる
- LINE通話はバリューデータフリーの対象外
- Gigaプラスの恩恵を受けるのは契約直後ではなく4か月目から
通話・通信の品質はどうなのか?
現在使用中の回線であるIIJについていえば、通話・通信品質で特にストレスを感じることはないです。
最も混み合うお昼の12〜13時頃だと少し重たく感じることがあるかな、ぐらい。
ただランチタイムに混み合いやすいのは大手キャリアから回線を借りている格安SIMの宿命なので、その点はある程度仕方ないこと。毎日重たく感じるわけではないので、通話・通信品質については問題視していません。
ただし、時間帯や地域によって品質は異なるため、実際に乗り換えて試してみた方が一番いいと思います。
以前と違って2年縛りがなくなり自由にMNP移行できるようになったので(移行に伴う事務手数料などはかかりますが)、回線品質が気に入らなかったらすぐ解約して元に戻すことも可能です。実際、筆者自身も一度別の格安SIMに移ったものの通信品質に満足できなくて1か月で戻したことがあります。
IIJの下位プラン?NUROに移行?筆者のとった選択とは
で、結局どうするかというと。
IIJmioのまま下位プランに移行して6千円削減する方を選択することにしました。
理由は、
- NUROのデータフリーやGiga+による容量カバーは魅力だが、IIJのままでもやりくりできる可能性があるから
- 超過後の低速通信状態ではIIJの方がわずかだが速いから(IIJ:300kbps/NURO:200kbps)
- MNP移行に伴う事務手数料、SIM発行手数料が惜しいから
ただNUROも決してプラン的に劣ってはいないので、IIJでストレスを感じるようであれば気軽に乗り換えて使用感を確かめてみようと思います。
結論:データ通信量を調べて、身の丈にあった料金プランを選ぼう
携帯電話の料金プランや格安SIM選びをする際には、データ通信量の調査が重要なステップです。
自分の通信量を把握し、それに合ったプランやカードを選ぶことで、コストを最適化し、快適な通信環境を手に入れることができます。通信履歴の確認やアプリの使用状況の分析など、様々な方法を活用してデータ通信量を調査し、選択の基準としましょう。
また、料金プランや格安SIMの選択にあたっては、無料通話オプションやデータ容量追加、対象コンテンツが通信量にカウントされないデータフリーなどの要素も関わってきます。自身の使い方に有効なオプションかどうかを見極めて選ぶことで、自分に最適な携帯電話の料金プランや格安SIMを見つけることができるはずです。
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